王国の恋物語 熱帯ブログ

王国の匂いが色濃く残るアジアの島に移り住んだ初老の男が遭遇した理不尽で摩訶不思議なラブストーリー。

逢瀬を重ねる二人の身に想像を絶する苦難が待ち受けていた。突如この島を支配する旧王族が恋敵として現れたのだ。島の政財界に強大な影響力を誇る怪物が相手では勝ち目などある筈がない。それどころか明日をも知れぬ身となってしまった。恋の結末は如何に?

王国の恋物語 5

次に彼女と会ったのは2日後の事だった。


WAに連絡が入り、仕事の都合で直ぐ近くに来ているとのこと。前の日にも連絡が入っていたのだが気が付かず返事をしていなかった。まだまだこの通信ソフトの初心者だ。


近くのショッピングセンターで待ち合わせをした。先日港に迎えに行った弟さん(実は従弟)も一緒に来ていた。こちらの人たちにとって家族の繋がりは他の誰よりとも重要で、いとこたちは兄弟姉妹と同じ扱いのようだ。本当の兄弟? と訊かないと家族構成が分からないので注意が必要。


そこでロースト・チキンを買って家で食事をすることになった。冷蔵庫の中からチーズやハム、サラダなどを加えあり合わせの夕食をご馳走した。そんな僕の姿を見た彼女は少し感心したようで、「料理をする男を見たのは初めて」と呟いた。大家さんの家族以外はあまり現地の人と接触がないので、そんなものかなと少し吃驚した。

軽い食事の後、彼女を寝室に誘いさっそく前回の続きを始めた。前回は生理が多少残っていて彼女は気にしていたようだったが、今日はその心配もなくなったのか、動きが激しくなっているように思えた。こちらもそれに合わせ、大きなお尻を鷲掴みにして遠慮なく突きまくった。彼女は肥満を気にしているのか僕の上に 乗る体位は避けてくれた。ただアノ時の声は増々大きくなっているように感じた。


情事が終わった後で彼女が何故コンドームを使わないのか訊いてきた。彼女としてはモチロン妊娠するのを恐れてのことだが、コンドームを付けると感覚が薄れるので嫌いだと説明した。年齢を重ねると勃起力が弱くなってくるので、コンドームは使わないことが多くなってきた。


しかし、このことが後で深刻な問題を引き起こすことを、その時二人ともまだ知るよしもなかった。


次回に続く

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王国の恋物語 4


今から思えば、そんな甘美なひと時は長い人生の中では「一瞬の間」のことで、残りの時間の殆どは何と味気なく苦痛にまみれていることか…。それをこの後、嫌と言うほど思い知らされることになった。


彼女を車に乗せて数時間前に出会ったレストランまで送り、自分の車で自宅に戻った。その間も痴話話をしながら戯れてくる愛しい女だった。こんな女となら一緒に暮らしたいなと、ふとそんな気になった。その後、彼女は近くの港に弟を迎えに行くのだという。飛行機に乗り遅れた弟がフェリーで着くのでその船の到着を待たねばならないとのことだ。


家に戻るとさっそく彼女から WhatsApp で連絡が入ってきた。別れたばかりなのにもう寂しいとか、僕のペニスの何処が好きだとか具体的に話してくる。暗い港に車を止め、そこから見える夜景の写真を送ってきた。WhatsApp はなかなか便利なツールだと感心させられた。この会話ツールがなければ、二人がさほど親密な関係に発展することはなかったのではないかと思えるほどだ。写真を交換することにより何時も一緒にいるという感覚になれる。


次は知っているヴィラ・ホテルに一緒に行こうとのお誘いで、プライベート・プールがあるので、水中SEXしたいとおねだりしてきた。こちらもベッドの中から、また君を愛したくなったと返事をしてやった。それは冗談ではなく半ば本気でもあった。


次回に続く

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王国の恋物語 3


ここからは少し生々しい表現になることをお許しください。


レストランでの食事と会話を楽しんだ後、オータマチックの彼女の白いホンダに乗り込み夜道を僕の家へと向かった。軽いキスが次第に濃厚となり、左手は彼女の顔から太腿の方へと移り、運転をしながら指は彼女の反応を確かめつつ次第に奥の方へと進んでいった。


黒い大きな瞳が潤んでいるのがわかる。黒いショーツの中に指を潜り込ませると、そこは既に洪水のよう溢れていて彼女の匂いが漂ってきた。濡れた指を彼女の鼻先に持っていくと舌を絡めてくるではないか!なんて愛らしい女だ…。こっちも既に十分な硬さに成長していたので、片手でチャックを下し、彼女の柔らかな唇にプレゼントした。強すぎず、早すぎず、愛おしむように包み込む舌使いに爆発寸前になった。ここで射精したらベッドインで自信がなくなるのでグッとこらえて、熱いキスに切り替えてもらった。普通ならそのまま彼女の家の前で「Goog Night」と別れてもおかしくないほど濃厚な接触だった。


家に着いた時は10時を回っていた。彼女の潤んだ瞳を見ながらで軽く赤ワインで乾杯。服を脱がせると凄い体形が現れた。褐色の女体は太腿だけでお尻のサイズほどあるが、ブヨブヨではなくがっしりとした感じだ。これはもしかしたら名器に巡り合えるかも…そんな期待がよぎった。両腿を大きく広げ濡れた花唇に舌を滑り込ませた。体の割には小さなサイズの膣口から甘美な匂いと共に愛液が溢れている。挿入感は悪くない。下から突き上げてくる腰の動きが早くなるにつれ、こちらの上下運動のスピードも上がった。


came on honey 
came on honey
come come come come  ahhhhh !


初めて逢った異国人同士の男女にとって、お互いを良く知るにはボディ・ランゲージが

一番。全身汗だくになりながら互いの体を貪りあった後、何度かの絶頂を迎えた彼女の瞳は大きく見開き、声は部屋中に響き渡った。


こうして意気投合した二人は初めての夜に一緒に昇りつめ、それまで溜めていた欲情を結合した互いの肉体に放出した。身も心も焦がす夢のような時間は熱帯の島の深い闇の中へと過ぎ去って行った。


次回に続く
 

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