王国の恋物語 熱帯ブログ

王国の匂いが色濃く残るアジアの島に移り住んだ初老の男が遭遇した理不尽で摩訶不思議なラブストーリー。

逢瀬を重ねる二人の身に想像を絶する苦難が待ち受けていた。突如この島を支配する旧王族が恋敵として現れたのだ。島の政財界に強大な影響力を誇る怪物が相手では勝ち目などある筈がない。それどころか明日をも知れぬ身となってしまった。恋の結末は如何に?

王国の恋物語 2


17歳で大学卒業の単位を取得し、2年間オーストラリアの大学で経済学を学んだという才女も今は38歳。華人と結婚するも、子供が生まれた半年後に自ら運転するメルセデスの交通事故で亡くなったとのこと。そんな酷い運命を生き抜いてきた強い女性です。強烈なストレスのある仕事を数年続けたお陰で、20代のころの姿態は見る影もない劇太の体つきになってしまったとのこと。それでも彼女が放つフェロモンは強烈で、それが彼女のビジネスの大きな武器になっていることは確かだ。ただ仕事の内容をここで話すのはまだ避けたい。


次に彼女と連絡を取り合ったのは10月に入ってのことだった。夏の間はサービス業にとってはかきいれ時で、気分的に余裕がない時期を避けたかったからだ。


仕事で出張していた彼女が戻ってきたのは10月8日のこと。
二人が初めて出会う運命の日が漸くやって来た。


海辺のレストランでその夜に待ち合わせをした。
WhatsApp の便利なところは現在地をグーグル地図で相手に送れるところだ。最初はやり方を知らず彼女に呆れられてしまったが、直ぐにネットで使い方を調べ無事に操作できるようになった。メデタシメデタシ。


待ち合わせ場所は海岸のレストラン。近くに車を止め、歩き出して直ぐにシルエットが微かに見えるくらいの明るさの中で相手を見つけた。迷わず抱擁し軽くキスを交わすことができた。写真より少し、いやかなり太めだが許容範囲かな。大きな瞳の綺麗な目をしていた。少しハスキーで艶のある声だ。こちらも古い写真を載せていたので、お互い様か!(笑)彼女にとっての僕も許容範囲のようだ!お互いに会話程度の英語は不自由しないので、ワインを飲みながらの食事はとても楽しい時間となった。


意気投合した二人は、そのまま彼女の白いHONDAに乗り込み、夜道をこれから始まる求愛の場所へと疾走した。


次回に続く

王国の恋物語 1


(この物語はフィクションであり、実在の人物・団体とは一切関係ありません)


熱帯アジアのとある島に移り住んで4年が過ぎ、今では中年を通り越して立派な(笑)初老の長期滞在者になってしまった。


事の始まりは、ネットのブログで紹介していた有名な出会い系サイトへの登録(無料)からだった。サイトに登録した女性リストの中から好きな人を選び、互いに気に入った場合のみメッセージを交換できるというシステムです。


彼女をそのサイトで見つけたのは8月末のことだった。クリッとした黒い瞳のぽっちゃり型で、意志の強そうな印象の顔立ちだ。この手のサイトは写真と本物の格差が激しいのはご承知の通りで、果たして本物がどんな顔かは会ってのお楽しみとなる。(笑)
今回は、驚いたことに彼女の方からメッセージが届いた。


彼女:Hi
自分:Hi XXX Nice to meet you ♡
彼女:Hi nice to meet u too
自分:What u doing now ?
彼女:Yesterday was my birthday so I have dinner with my friends
           What are u doing now ?

自分:I'm in XXX now Where are you living ?
彼女:Am at XXX
   U stay at XXX or U just vacation there ? 

自分:I'm living here    How about you.
           Working or holiday ?
彼女:I have my ressto here
           Come here n try my food
           U working or have business here ?

自分:I have small business in XXX
           So what kind of restaurant is it ?
彼女:Traditional n Western
           Just new beginner
           Just a small resto


そんな簡単なメッセージを3日ほどやり取りし、次回からは WA (WhatsApp)
という会話ツールで連絡を取り合おうということになった。


次回に続く


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