王国の匂いが色濃く残るアジアの島に移り住んだ初老の男が遭遇した理不尽で摩訶不思議なラブストーリー。逢瀬を重ねる二人の身に想像を絶する苦難が待ち受けていた。突如この島を支配する旧王族が恋敵として現れたのだ。島の政財界に強大な影響力を誇る怪物が相手では勝ち目などある筈がない。それどころか明日をも知れぬ身となってしまった。恋の結末は如何に?
王国の恋物語 8
その次に彼女から連絡があったのは二日後の10月15日のことだった。 「連絡できずごめんねハニー」と謝ってきた。彼女に嫉妬したKingにスマホを取り上げられ連絡が出来なかったのだという。こちらから毎日WAで連絡していたのだが何の返事もなかった訳だ。今も病院で彼のお相手をさせられているとのことで、疲労... 続きをみる
王国の恋物語 7
その夜、彼女は病院のICUで病人と奥様に囲まれ同じ部屋で寝ることになった。病室といっても中はホテルのスイートルームのような内装で、入口には応接のテーブルとソファーが備えてある。 翌朝WAで彼女に連絡を入れた。 自分: Good morning ♡ 彼女: Morning 自分:Where are... 続きをみる